会社名
有限会社 丸石産業
創業・設立年
1990年
業 種
製造・販売
主要製品
しな織製品
住 所
〒997-1124 山形県鶴岡市大山2-17-7
代表者
石田純子
担当者
石田航平
T E L
0235-33-2025
F A X
0235-33-3011
主な販売チャネル
店舗 百貨店 ギャラリー EC
対応言語
日本語
1990年、創業者石田誠は「残したい日本のホンモノ」として「しな布」を後世に伝えるためにしな織創芸石田を創業しました。彼が20歳の時、東京で不思議なエネルギーを宿す布との運命的な出会いがありました。その布というのが故郷、山形で織られている「しな布」でした。その当時のしな布を取り巻く状況は、作り手の不足により存続が危ぶまれ、素晴らしい素材でありながら製品がお土産物や民芸品の域にとどまっているという、決して良いものではありませんでした。「素材の特性を活かし、質の高い製品として日本・世界中に広めることはできないだろうか。」そのことを考え続け、通気性の良さを帽子に、軽く、丈夫な特性をバッグに活かしました。デザインにもこだわり、現代的で洗練された製品開発のために日々研究を重ね、ファッション性の高い、しかも伝統美を感じさせるものを作り出しました。古代の布に現代の感覚を取り入れた製品は、全国主要都市の百貨店や専門店で取り扱われるようになり、しな布への評価や関心は高まりをみせています。
シナノキ、オオバボダイジュの木の皮から糸を紡ぎ布となるしな織は、日本の最古の織物の一つです。木の皮を剥ぐことから始まる布づくりの工程は全て手作業でおこなわれ、約一年をかけて織りあがります。非常に手間ひまのかかる仕事のため各地から消え去り、今では山形と新潟の県境の三つの村でしか織られていません。いずれも山に囲まれた豪雪地帯で、冬になると雪の影響で陸の孤島になる厳しい環境です。厳しい自然環境で人間は個人では生きることができません。共同作業で協力することが生活を支えていました。そして食べ物、家よりも重要だったものが布でした。「女が何枚布を織れるかが何人生きられるかに繋がる」と言われたほどです。山里の人々の暮らしは、自然の恵みを神から享受するもので、四季のサイクルが暮らしの礎でした。生活の手段となるものは全て山の恵みであり、人間もあくまで自然の一部であるという考え方が根本にあります。元来、日本人がおこなってきた自然との共生はこのような考えが根底にあるはずです。そうした山の生活そのものを布にした最古の布を現代のデザインで製作することが、私どもの努めです。