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株式会社ここから【山形県最上郡金山町】

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企業概要

  • 会社名

    株式会社ここから

  • 業 種

    木工

  • 主要製品

    家具、木工製品

  • 住 所

    〒999-5402 山形県最上郡金山町金山2117

  • 代表者

    岸欣一

  • T E L

    0233-52-2136

  • F A X

    0233-52-2136

創業者の想い・創業当時のエピソード

山形県金山町にある岸家具店では 地元名産の金山杉を使った木工品をつくっています。 もともとは祖父が指物師、父が林業の仕事をしていたので、昔から木材に触れる機会はとても多くありました。ただ、昔の岸家具店は母と姉が家具を買い付けて売るという小売業の店でした。高等専門学校を卒業してからは船に乗り浚渫作業の仕事をしていましたが、姉の結婚を機に岸家具店に戻り店を継ぐこととなりました。しばらくは既製品の家具を販売していましたが、金山ならではの木材である金山杉を材料に使い額縁を作ったことをきっかけに、ベッドや扉まで何でも作るようになりました。しかし、使わなくなった木の端材が山ほど積みあがっているのを見て、何かに使えないかと考えました。それほどその木口はとてもきれいで、捨ててしまうのはあまりにもったいないと思いました。そこからはじめて木口を寄せ集めたテーブルが完成しました!もったいない、の気持ちから生まれたそのテーブルは、表情豊かで肌触りはとても優しく、木のぬくもりを感じられる素晴らしい仕上がりとなりました。そこからコースターをはじめ現在のプレートやうつわが完成しました。こうして生まれた木口を組み合わせてつくる岸家具店ならではの 〈かねやま杉木口寄せ細工〉は 、もったいないの気持ちが形を変えた、つくり手のあたたかさまで感じられる、唯一無二の木製プレートなのです。

作者の想い、こだわり・地域との関わり

山形県の東北部に位置する山形県金山町は、とても雪の多い街です。いちばんは樹齢100年の「金山杉」で知られ、全国で展開されている美しい景観づくりの先駆けにもなっている街です。また、白壁を用いた「美しく古びる」を目指した金山型住宅、石造りの大堰と呼ぶ農業用水路には錦鯉を放流し、景観施策に意欲的な町として複数の町並みコンクールにおいて受賞実績もある自然に溢れた街です。金山杉は江戸時代から植林が行われ長い年月をかけて育まれており、全国にその名を知られています。町の山には国内最大級の杉の美林が広がっており、その風景はまさに圧巻です!100年の歳月をかけて育った金山杉は、長い冬の気候の中でゆっくりと成長するため、年輪が緻密に揃い木目も非常に細やかで、杉ならではの優しい香りが特徴です。岸家具店は街とも密接に関わり、金山町の宝物である金山杉を余すことなく材料に使用し、木工品の制作をしています。周りから色々な相談を受けることもあり、アイディアを思いつくのは地元のお客様や観光客など人と話をしている時です。会話の中にはたくさんの発見があり、人と話すこと、関わることをとても大切にしています。街からお願いをされて家具を制作することも度々あります。岸家具店で木工品を制作する上で大切にしていることは、わたしたちの先祖から育まれてきた大事な金山杉を最後まで余すことなく使うことです。なんとかしてこの余り物を再活用できないか?と考えた時、端材をくっつけてみたらこれが面白く、ひとつとして同じ模様にはならないし、組み合わせは数えきれないほどあり、様々な柄ができあがりました。物が大量に捨てらる今の時代に、どんな材料も最後まで使い役割を与えたい。そんな気持ちがあり、やってみると世界にひとつだけの個性豊かな木工品が完成しました。もったいないの気持ちと、どんな物にも感謝をして無駄にはしない。そして、それを喜んで使ってくれる方がいることにもとても感謝をしながら、日々制作に励んでおります。

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